◆今のお仕事とこれまで
1. 今、どんな活動をされているか、ざっくり教えていただけますか?
公益財団法人21あおもり産業総合支援センター「(以下「21あおもり」という。)」において、事務局次長兼総務企画課長を務めています。当センターの通常業務の他に、意識して取り組んでいることは、「事業者支援&地域活性化」です!!
2. この道に入ったきっかけや、最初に関わった地域のことって覚えてますか?
現センターの前身である「財団法人青森県中小企業振興公社」に就職しました。当時の同公社は、設備貸与及び取引あっせんが主要業務であり、事業者と接する機会も多く、当時得た経験が私の礎となっています。平成12年4月には、同法人は関係団体を統合し、「21あおもり」に衣替えとなり、県内事業者支援の中核的役割を担うこととなりました。平成23年には、入社後、初の総務課配属となり、平成24年の公益法人移行に向けた作業と移行後の運営により、県内中小企業者の経営に関する疑似体験の機会を享受し、自身の「事業者支援&地域活性化」に向けた考え方が深まったと、今思えば感じているところです。
◆支援者としての姿勢・スタンス
3. 長く支援をされてきて、変わらず大切にしていることってありますか?
中小企業の皆様に対しては「万分の一の恩返しもできていない」と、常に思っています。
4. 地域で新事業を目指す人たちと接する時、どんなふうに向き合っていますか?
自身としては、応援隊の一人として一緒に汗をかくスタンスで接しているつもりです。支援者に対する助言としては、「IMはコンサルではない!」、その中で何ができるか考えて欲しい。また、青森県に不足するIMに限らず民間支援者が増加して欲しいと考えており、そのOJT先のひとつとして21あおもりを活用いただきたい。
5. 「これはうまくいったなぁ」と思える支援のエピソードってありますか?
自分自身がIM養成研修を受講した際のBI実習先である大阪の高槻商工会議所のIMが近畿大学の先生を紹介してくれました。この先生はとある研究の素材のひとつとして「リンゴの搾りかす」を探していたところに私が訪問したので「青森県の方ならリンゴの搾りかすが手に入りませんか?」と、声をかけていただいた時からご縁が始まり、青森県の企業を紹介し素材の提供をすることとなりました。また、先生の研究課題のひとつに「素材の乾燥」がありましたので、紹介するにあたり「リンゴの搾りかす」の収集と乾燥が可能な企業を選定したところ、研究のお手伝いとしてリンゴの搾りかすも含めた各種素材の乾燥業務を大学より受託することになりました。「人とひと」との繋がりの他、発想や知恵の結集に向けたお手伝いが出来た事例です。
6. 逆に、「これは悔しかった」「今でも考える」ような経験はありますか?
創業を含め事業者支援に関しては全てが上手くいくとは限りませんので、悔しかったことは山のようにあります(笑)しかしながら、「やらないよりやったほうがいい!!」といった想いで取組むようにしています。
◆人となり
7. ご自身の支援スタイルって、ひと言で言うとどんな感じだと思います?
人を活かして自分を活かす!!=自分らしくがモットーです。
8. 支援していると、相談者の熱量に逆に元気をもらう瞬間ってありませんか?
原点は、ヒト=地域ですから熱量のある方との出会いはとても嬉しいです!
9. 周りの人からは、どんなふうに見られてると思いますか?
IM仲間からは年齢を問わず下の名前「まさつぐ」で呼ばれることが多く、年齢や役職の垣根がないお付き合いをしていただき、嬉しく思います。
◆産業創造師になって
10. シニアIM、そして産業創造師になったときの思いや違いは何かありますか。
シニアIM取得時や産業創造師拝命時も目指すべき方向性は変わっていので特段考え方等に変化はありませんでしたが、IMの裾野が広がり「自分一人ではない!」と、いった想いがますます湧きました。一方で、JBIAの前身であるJANBO時代のIM初期メンバーに想いを馳せました。先輩たちがあって今の自分がいることに感謝です(年取りました⤵)。
11. 産業造像師としての取り組みや考えについて自分なりの考えはありますか
産業創造師が特別秀でているとは思いませんが、私としては各地域で活動している青森県のIMや東北のIM、各県支援者との接着剤の役割を意識しています。
◆プライベートについて
12. 休日の過ごし方や、リフレッシュの方法ってありますか?
家庭菜園ですかね~。平成20年頃から故山口シニアIM・技術士の意思を引継いだ他、畑も借りて野菜作りを続けています。農商工連携関連業務に取り組む際に、少しですが家庭菜園の経験が役に立っています。
13. 実はこんな一面もあるんです、という意外なご自身の一面って?
父が残した庭木の剪定を自身で手掛けています。松の剪定等は夏場となるため休日も仕事同様「ファイアー」です(笑)。また、庭木の剪定は、どこを間引けば良いのか?数年後の姿を見据えて行う点や、一朝一夕では完結しない点等が創業者対応や企業支援に通じるものがあると感じています。
◆これからのこと
14. これから、地域や起業家支援でチャレンジしてみたいことは?
「地域を豊かにする」(事業創世)ための視点で青森県内を見渡した場合、半導体や自動車といった産業をこれから誘致するのはなかなか難しいこと、県内の2地銀の合併や近年の産業構造の変化等を目の当たりにすると、地域資源の活用が不可欠と考えます。
その手段として、青森県の強みである農林水産資源を活かした事業の推進、具体的には食産業です。豊富にある原材料をそのまま県外へ提供するのではなく、加工をして付加価値を付ける、または商品等にして自社製品を持つことで収益力の向上につなげることが可能になります。また、食産業以外にも青森県には数多くの地域資源が各地域にありますので、これを活用した事業も強く意識をしながら取り組むことが必要となります。その際に、各地域には活動拠点が必要となり、また、実現するための仕組作りや機運醸成も同時に重要な取り組みとなります。
活動拠点は地域課題のひとつである空き店舗を活用した「地域商社」のイメージです。民間事業者または行政が設置し、地域に展開しているIM等の支援者とともに運営します。新事業として近年県内各地域で取組んでいる陸上養殖は自分自身も興味があります。商品開発、販路開拓などするべきことが多く、地域おこし協力隊の人材活用は重要なポイントとなります。
また、各市町村の活性化に向けた「ビレッジ構想」に関する取組も必要と考えます。平たく言えば、各市町村の有する各種資源(漫画、アニメ、アイドル、文学、演歌等)を活用し、漫画村、アニメ村、などのコンテンツ単位の村を創設します。村にはアトリエ等を準備し、他県からの移住も受け入れます。例えば、太宰文化村やアニメ○○村、演歌〇〇村といったところです。聞いただけでイメージが湧くセカンドネームを付け、その上で、セカンドネームに関係する取組を推し進めつつ、県内出身の著名人を巻き込み各市町村と紐づけする重層的な取組になどにより、人が集う地域づくりを進めることが必要と考えます。その際に、コンテンツに関連するビジネスを並行して創造しないと意味がありません。一番のポイントはここになります。
これらを推進する際に、青森県内の各地域の各支援機関(行政・地域金融機関・信用保証協会・商議所等)に所属するIMが有機的に結びつき活動することが重要になると考えます。
15. これから起業を目指す人や、支援に関わる人へのメッセージをお願いします。
常に楽しく!自身が楽しまなければ人に想いは伝わらない!!
おいしい食べ物、おいしい空気、おいしい酒を当たり前のように楽しむ事ができる日常を目指そう!!!
つまりは、普通の生き方を続ける事が大事だと思います(笑)(もっとも大変)
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