◆今のお仕事とこれまで
JBIA事務局でもある、皆さんご存じの新城さんです。しかし、所属や肩書が多数あり、「何者?本業って何?」と思われる方も多いと思います。
今、メインの仕事されている仕事について、教えてください。
今はIM業務では福島県の創業支援施設(福島駅西口インキュベートルーム)と西会津町の支援アドバイザーを務めております。他に小さな会社を4つほど経営しています。それが本業と言えば本業なのですが、スタッフからは「社長は居ると邪魔だから給料日にチャンと給料出してくれれば良いから」くらいのことを言われています。彼らから見ると、私がIMとかしているのは「社長の趣味」だと思っている人が結構いると思います。
本業は創業者・経営者ということで、IMは趣味ってことですね。(笑)大学の仕事もなさっておられたので、いろいろな立場で活動されておいでのようです。
現在の地域や産業の振興に向かうことになった経緯や背景を教えてください。
A:今のIMの仕事はもう20数年前に福島駅西口インキュベートルームが出来てしばらくして、色々問題が生じて火消しに呼ばれたのが最初です。スグに終わると思ってましたが、マダやってます。
B:JBIA以外にも複数のNPOの役員もなさっているようですが。
A:仕事を増やすと所属や団体も増えている感じです。
B:JBIAの仕事を引き受けた経緯やお考えを教えてください。
A:JBIAにつきましては前会長が団体を創られてしばらく経ってから、事務方が誰か居ないか?となった時に、フラフラして時間がありそうなのが私しか居なかったからだと思います。普通の人はチャンと組織に属してますから、そんなプー太郎みたいにアチコチ行けないと思うんですが、幸い、私はプー太郎でした。
B: 星野前会長も、新城さんのサポートを得たので、今日のJBIAがあるのも事実ですね。
◆支援者としての姿勢・スタンス
B:IMとして、起業者個人と話をするときに気を付けて居ることを教えてください。
A:相手によって色々はありますが、まずはその方の現場に行くことだと思います。現場を見ないでモノを語っても上滑りしてトンデモナイことになったりするので、まずは現場に行くこと。それと起業者の特徴をよく見ることに気を使っています。例えば「時間を守れるか」「いつまでに何をするという自分の責任を明確にできるか」「その上でそれを実践しているか」などですね。いつも思うんですが、起業ってその人が一生に一回、やるかやらないかの大きな仕事です。なのに小さな約束が守れない人に大きな仕事ができるわけはないんです。
B:新城さんは、IM(産業創造師)として地域レベルや全国レベルなど、様々なレイヤーで起業者や支援者をバックアップする仕組みを作っておられます。このような活動を進めるに至ったお考えを教えてください。
A:仕組みづくりというのはあまり意識したことは無いです。ただ基本的なスタンスが「ビジネスに重要なのは利益を創出していくためのシステム」だと思っていますので、創業支援の世界でも自分たちの組織や事業が発展していくシステムをどう構築するか?というスタンスでは考えているつもりです。
◆地域とのつながり
B:福島(会津地域)のイメージがありますが、現在の福島(会津地域)の状況をどのようにお考えでしょうか?
A:非常に難しい地域だと思っています。1つは急速な人口減です。特に若年層が著しい。他県の大学出たらもう帰って来ないというのが当たり前になっています。地域の政治家の人達は「若年層の流出を食い止める」「人口減少に立ち向かう」などとリップサービスをされますが、現実は現実として「人は減る」ということを前提として考えていく必要があると思います。
そうであればマダやれることは沢山あります。もっとも撤退戦なので華やかではないし、地道な戦いになると思いますが。
B:日本全体がご指摘の通りと思います。縮小期だから個性が出るかもしれませね。
◆すこしプライベートに
B:明らかに多忙と思いますが、休日の過ごし方や、リフレッシュの方法ってありますか?
経営されている会社概要に、「「仕事・酒・猫・本」の中毒者。座右の銘は「三度の飯より酒が好き」」とりましたので、飲酒を除いてお願いします。
A:酒を除くと言われるとツラいですね。まあ基本的に休日というのが無くて、週末は溜まっていた自分の会社の仕事とか、平日はできないJBIAの仕事とかやってますので、休日という概念は無いです。時間ができると新しい仕事を考えることをしています。後は老後の投資の組み立てくらいでしょうか。
B:仕事の息抜きに別の仕事をするとのこと。その上、新しい仕事を考えるのでは、ほんとに「中毒」ですね。
◆これからのこと
B:新城さんの仕事をそのまま承継できる人材は不可能と考えます。
A:JBIAに関しては一番気になるのはIM養成研修です。今や全会員の1/3が、日本立地センターが研修から撤退して以降(JBIA主催になってから)の会員です。
システムとして考えた時に、この研修が無くなれば新たな会員が生まれないわけなので正にJBIAの生命線です。これを継承して発展させるシステムを考えています。
B:上記でも「利益を創出していくためのシステムだ」との指摘がありました。JBIAについては、IM研修がその中核ですね。創業経営者として、社員もおいでの会社の継続も必要ですね。
A:自分の会社に関しては、まあ小さいながらそれぞれが「利益を創出するシステム」を保持しているので、私が居なくてもそれなりに続くと思います。
B:最後に、これから起業を目指す人や、支援に関わる人へのメッセージをお願いします。
A:私は仕方なくて起業しました。どこも雇ってくれず、仕方がないので自分が起業しました。なので自分から起業を志す方はそれだけで素晴らしいと思います。
最初から凄く大きいことを考える人も居ますが、最初は自分が食えることを優先させてはどうでしょうか。まずはゴハンと味噌汁。それが毎日食べられるようになったら、御新香とか付けられるように。そして時には焼魚とか焼肉とか付けられるように。それが出来るようになってから大きいことにチャレンジしても遅くないと思います。
なぜなら、起業したいという人の影には何十何百という「俺も、私もやってみたい」という人が居るんです。その代表者が今の貴方ならば、貴方は絶対に失敗してはイケない。貴方の失敗は何十何百という、貴方に続く人を諦めさせてしまいます。基本は「敗(ま)けない経営」だと思っています。
支援に関わる方達に向けては、私は「起業支援は職業ではなくて存在」だと思っています。道に迷った起業者が居た時には躊躇なく声を掛けてください。その時の自分の仕事の仕事の領域が起業支援とは違っているかどうかなどは問題では無いです。医者が目の前に急病人が現れた時に「病院に行って受付してください」とは言わないと思います。それと同じです。
どうしても立場的にそれが出来ないならば、知っている支援者に繋いであげてください。知らなければJBIAに繋いでください。どうかお願いします。
B:ありがとうございました。
「敗(ま)けない経営」のお話は、いろいろな立場と経験をお持ちの新城さんならではの指摘では無いかと考えます。
文書では、新城さんはじめ、産業創造師を伝えるには無理があります。しかし、1面を切り出せていれば幸いです。
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